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家庭血圧の測り方動悸について入浴時の注意高血圧(本態性)について

家庭血圧の測り方 
家庭血圧の測定は、普段の血圧値を知ることと、何か自覚症状が変化した時に測定し、普段の血圧値との差をみることにより自覚症状と病態との関連を予測する目的があります。

しかし血圧は日常生活の中で変動しており、測定の仕方を誤ると大きな誤差を生じますので以下の点に注意して測りましょう。

・血圧計は上腕用のものを用いましょう。

・毎日同時刻に同じ条件下のもとで、最低5分間の安静後に座位で測定しましょう。

腕帯は肘にかからないよう脈波センサーが動脈の拍動の上にかかるような位置に、きつくならない程度にピッチリ巻きましょう。

上腕を締め付けているシャツを着ているときは必ず脱ぎ、腕帯の中央が心臓の高さになるよう高さを調節して測りましょう。

腕帯を巻いたまま続けて測定するとうっ血のため血圧は漸次低下しますので、一回測定したら3分の間隔をあけてから再び測定しましょう。

たまに家庭血圧計をかかりつけの医療機関に持って行き、正確な水銀血圧計とどの位差があるかチェックしましょう。

以上のようなことに注意して2〜3週間測定し、その平均値が135/85mmHg以上の時は治療が必要となることがありますので、近くの医療機関を受診しましょう。


動悸について 
動悸とは心臓の鼓動を感ずることをいいますが、「心臓がドキドキする」「ドキンとする」「心臓が止まる感じがする」「胸が圧迫される」など、
人によって感じ方が異なります。

その原因は、不整脈、貧血、甲状腺の病気、発熱、脱水や神経の緊張状態、ストレス、薬物、カフェイン、タバコなどがあります。
その中でも不整脈は重要で種類も多く、健康な人にも出現する軽度の不整脈から、心不全や狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患、弁膜症、心筋炎などによりおこる重症な不整脈があります。

従いまして、常に脈拍数が100/分を超える時や逆に50/分以下の時、脈が乱れたり抜けたりすることが多いようでしたら、 大きな病気が潜んでいる可能性もありますので医療機関(内科、循環器科)を受診しましょう。


入浴時の注意 
お風呂は、その温熱と水圧などの作用により身体に様々な影響を与えます。一般的に、温浴により末梢血管は拡張し、心拍数は温浴温度が上昇すれば増加し、血圧は微温浴(40℃)では低下し高温浴(42℃以上)では上昇します。また、心拍出量や心臓の圧力は上昇しかなりの心負荷がかかります。従って高齢者や心臓病、高血圧の人は、入浴時とくに冬の時期の入浴には十分な注意が必要です。以下のような点に注意してお風呂に入りましょう。

1. 脱衣所、浴室はよく暖めておきましょう。
2. かかり湯、シャワーを十分に行ってからお風呂につかりましょう。
3. 温浴の温度は40℃のぬるめにしましょう。冬の時期は熱くしても41℃までにして下さい。
4. 温浴の深さは、心機能の低下している人は胸の深さまでにしましょう。
5.
温浴の時間は短かめ(5分位)にしましょう。
6. 食事の直後、飲酒後の入浴は避けましょう。
7. お風呂から出てからは、十分な保温と安静を保ち、300〜500mlの水分の摂取(イオン飲料がベター)を心掛けましょう。


高血圧(本態性)について 
血圧が140/90mmHg以上の場合高血圧と診断されます。高血圧は80〜90%を占める原因不明の本態性高血圧と、10〜20%を占める腎臓病や甲状腺や副腎などの内分泌疾患、大動脈縮窄症、大動脈炎症候群などの血管病変等が原因の二次性高血圧に分類されます。高血圧の人は、頭重感、頭痛、めまい、肩凝り、動悸などの症状を訴える人がいますが特有な症状はなく、血圧が200mmHg以上になっても症状がない人もいます。
しかし、高血圧は放置しておくと、脳出血や脳梗塞などの脳血管障害、心肥大や心不全、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、腎疾患を発症してきます。従って高血圧の治療の目的は、血圧を正常化しこれらの合併症の予防と治療にあります。

『降圧剤を飲みはじめると一生飲まなくてはいけないのですか?』
薬を飲みはじめるとずっと飲まなくてはいけなくなるので薬はいやだという患者さんがいらっしゃいます。確かに一度降圧剤を服用すると長期にわたって服用することが多いのは事実ですが、服薬をせずに高血圧を放置しておくと合併症が発症してくる危険が高くなります。また、10〜20%の患者さんは生活習慣を改善することにより服薬しなくてもすむようになります。

『血圧の降圧目標は?』
若・中年者では130/85mmHg未満を目標としており、糖尿病や腎機能障害を有する患者さんは、合併症の発症の危険性を軽減するためさらに厳格な血圧のコントロールが必要であり、その目標は130/80mmHg未満です。また老年者では臓器障害を有することが多いこと、重要臓器、特に脳血流の自動調節能の障害がみられること、薬物の副作用が出現しやすいことなどより、降圧目標は若・中年者よりやや高めになります。

『高血圧の治療は?』
初診時に高血圧の原因、予後に影響を与える因子や合併症の存在をみるために、血液検査や尿検査、心電図、胸部レントゲン、心臓超音波検査などを施行します。

その後基本的に生活習慣の改善をしてもらいます。すなわち適度な運動(歩行、サイクリングなど)と食事療法(肥満者における減量、塩分制限、アルコール制限)が必要です。運動療法の効果は約1ヶ月頃より出現し、肥満者における減量は体重1kgあたり1〜2mmHgの血圧低下が期待できます。

 降圧剤の投与開始の時期は、高血圧の予後に影響を与える因子、すなわち糖尿病、肥満、高脂血症、喫煙、心不全や心肥大、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、脳出血や脳梗塞などの脳血管障害、腎疾患を有する患者さんでは早期より開始となり、これらの因子を3個以上有する患者さんや血圧が180/110mmHg以上の患者さんでは直ちに投薬が開始となります。一方、これらの高血圧の予後に影響を与える因子を複数有さず血圧が179/109mmHg未満の患者さんは、3ヶ月位運動療法と食事療法を行い、血圧が低下しない場合降圧剤の投与開始となります。



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