帯状疱疹は、体の一部にピリピリした痛みが出現し、その部分に水泡を伴う赤い皮疹が出現する病気です。水疱瘡(水痘)に罹ると治癒した後もウィルスが体内(神経節)に潜み、過労やストレスで免疫力が低下するとウィルスが再び活性化し発症します。日本人では80歳までに3人に1人が発症すると言われ、特に50歳以上から発症しやすくなります。
帯状疱疹が頭部や顔面に発症すると、目や耳の神経が障害され、めまい・耳鳴り・難聴などの合併症、重症化すると視力低下や痛みなど重い後遺症が残ることがあります。また治癒した後も、帯状疱疹後疼痛と言われる長期にわたる痛みが約2割の方に出現します。このような症状を予防するため、ワクチン接種があります。
ワクチンには生ワクチン(水痘ワクチン)と不活化ワクチン(シングリックス)があります。生ワクチンは以前より使用されているワクチンで、予防効果は約60%、持続期間は5年程度です。不活化ワクチン(シングリックス)は予防効果は90%以上、持続期間も9年以上と言われていますが、2ヶ月の間隔をあけて2回接種する必要があり、費用が高い短所もあります。
当院では両方のワクチン接種ができますので、50歳以上のワクチン接種を希望される方は、スタッフに相談してください。
「新しい生活様式」における熱中症予防について
1)暑さを避けましょう
感染症予防のため、換気扇や窓開放によって換気を確保しながらエアコンを調節して使用しましょう。涼しい服装にし、暑い日や時間帯は無理をしないようにしましょう。
2)適宜マスクを外しましょう
マスクを着用すると心拍数、呼吸数、血中二酸化炭素濃度、体感温度が上昇し身体に負担がかかり、熱中症のリスクが高くなります。屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)を確保できる場合はマスクを外しましょう。 マスクを着用しているときは、負荷のかかる作業や運動を避け、周囲の人との距離を十分とった上で適宜マスクを外して休憩しましょう。
3)こまめに水分補給しましょう
4)日頃から健康管理をしましょう
日頃から体温測定、健康チョックし、体調が悪いと感じた時は、無理せず自宅で静養しましょう。
5)暑さに備えた体作りをしましょう
stay homeで運動量が減少し、高血圧 脂質異常、糖尿病が悪化している患者さんもみられます。水分補給を忘れずに、無理のない範囲で毎日30分を目安にウオーキング等の運動をしましょう。
ヒートショックは、一般的には急激な温度変化により身体が受ける影響のことをいいます。
冬では比較的暖かいリビングから、まだ寒い浴室、脱衣室、トイレなど温度差の大きいところへ移動すると、血圧が急激に変化し、脳血管障害や心筋梗塞を発症しやすくなります。とくに高齢者や高血圧、心臓病の方は注意が必要です。
入浴前に沸かしたお風呂のふたを開けたり、シャワーを使ってお湯を浴室全体に拡散させたりして、温度差を少なくしましょう。(入浴の仕方は、アドバイスの入浴時の注意を参考にして下さい。)
脳梗塞にはラクナ梗塞、アテローム性脳梗塞、心源性脳塞栓がありますが、最近増加して問題となっているのは心源性脳塞栓です。その原因の多くは不整脈の心房細動です。
心房細動は心房が無秩序に1分間に350回以上収縮し、その興奮が心室に不規則に伝導し、心臓のリズムが不規則になる状態です。症状は動悸、息切れ、全身倦怠感、眩暈、失神などありますが、無症状のこともあります。心房細動の危険因子には、年齢、狭心症や心筋梗塞、弁膜症、高血圧などがありますが、心房細動は左心房の中に血栓を生じやすく、脳梗塞を発症しやすい不整脈です。
心房細動による脳梗塞(心源性脳塞栓症)は、比較的太い脳の動脈が閉塞するため梗塞をおこす範囲が大きく、死亡率も高く後遺症のため社会復帰できる率が低い病態です。この心源性脳塞栓症を予防するためには、心房細動の不整脈を治療するとともに、血栓を予防する抗凝固療法が必要となります。
健診で心房細動を指摘されたり、脈をみて不整を認めたときは循環器専門医に相談してください。
小田原市の脳血管障害死亡率は、過去16年間で神奈川県内19市中ワースト1が10回、ワースト2が4回、ワースト3、ワースト5が1回と非常に高い状態が続いています。その原因としては高血圧が多いこと、栄養調査にて全国平均と比べても塩分摂取量が多いことがわかっています。脳血管障害は後遺症が残り介護が必要になることが多く、その予防が非常に重要です。
そのためには塩分を控える、コレステロールの多いものは控え野菜を摂る、太りすぎに注意する、禁煙する、アルコールを控えめにする、適度な運動をするなど生活習慣を改善するとともに家庭血圧を測定することが必要です。また健診を毎年受けることも重要です。家庭血圧を測定し、135/85mmHg以上なら医療機関を受診しましょう。もし手足の麻痺、呂律が回らない、視野が半分になる、眩暈、頭痛など症状が出たときには、直ちに救急車を要請しましょう。
1. とにかく手を洗う
最も重要で有効な予防法です。トイレの後、食事の前、調理の前、オムツ交換の後、嘔吐物や下痢便の処理後などに、流水、石鹸により厳重な手洗いやうがいが有効です。また、症状のある人とのタオルの共有は厳禁。小さな子供がいる家庭では、普段から排便後や食事前の手洗いを習慣付けることが大切です。
2. 嘔吐物、下痢便の処理
感染者の嘔吐物や下痢便には、ウイルスが大量に含まれています。わずかな量が体内に入っただけで容易に感染するウイルスなので、その処理については十分な注意が必要です。
できるかぎり子供や高齢者を処理場所から遠ざけてください。
処理の時にウイルスを含んだ飛沫が舞い上がるので、処理をする人以外は少なくとも3mは離れましょう。
吐物や下痢便の処理は速やかに行うようにし、処理をする方は、マスク、手袋(使い捨ての手袋で汚物処理をし、手袋をはずした後は必ず手洗いをしてください)をしっかり着用してください。雑巾、タオル(ペーパータオル)などで吐物、下痢便が飛び散らないように静かにしっかりふき取ります。ふき取りに使った雑巾、タオルはビニールに入れて密封し破棄してください。破棄しない場合は水洗い後、しっかり煮沸消毒してください。その後、家庭用塩素系漂白剤を250倍ほどに薄めたもので、吐物、下痢便のあった場所を中心に広めに消毒を行います。塩素系漂白剤を含ませた布で覆って、しばらく放置して消毒する方法もあります。吐物、下痢便の付着した衣類などは、他の衣類などとは分けて水洗いした後、塩素系漂白剤などで「つけ置き消毒」することが有効です。もちろん衣類や雑巾を水洗いした場所も消毒が必要です。
3. 調理時
ノロウイルスは主に貝類の内臓に存在しており、表面を洗っただけでは除去できません。貝類は十分加熱してから食べるようにし、湯通し程度の加熱で食べないようにしてください。少なくとも85℃で1分以上の加熱が必要です。また、生野菜は流水でよく洗ってから食べましょう。
花粉症とは植物の花粉(アレルゲン)によって引き起こされるアレルギー症状の一種です。体の免疫反応が花粉に過剰に反応して花粉症状がでます。
『くしゃみ』『鼻水』『涙』などの症状で花粉を洗い流そうとしています。花粉が皮膚に付くと皮膚が荒れる、咳が出る、喘息を起こす、下痢、発熱の症状が出ることもあります。
花粉の飛散時期・・・2月~4月スギ花粉、4月~5月ヒノキ花粉、6月~8月カモガヤなどのイネ花粉、8月~10月ブタクサやヨモギなどの雑草類の花粉が主として飛散します。
地域により飛散する花粉時期が異なります。
予防法・・・
飛散時期2週間前から抗アレルギー剤等を服用すると症状が緩和されます。 花粉の症状が出た場合は速やかに医師に相談することをお勧めします。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に気道がふさがり一時的に呼吸が止まる病気です。10秒以上呼吸が止まる無呼吸や、呼吸が弱くなる低呼吸が1時間に5回以上繰り返され、日中に強い眠気などがあるときに診断されます。
無呼吸の間は酸素が体に入らず息苦しくなり、このため脳が覚醒し呼吸をするように指示を出し呼吸が再開します。就寝中にこれを何回も繰り返すために熟睡できず、昼間の眠気や疲労感、倦怠感が出現します。
睡眠時無呼吸症候群では、狭くなった気道を空気が通るため大きないびきをかき、無呼吸になるといびきは止まり、呼吸が再開すると再びいびきをかき始めます。睡眠時無呼吸症候群のほとんどがこのタイプで、閉塞性睡眠時無呼吸症候群と呼ばれています。このほかに心疾患や脳・神経疾患の患者さんにみられる気道の閉塞を伴わない(いびきをかかない)中枢性無呼吸症候群があります。
睡眠時無呼吸症候群では、夜間に交感神経が活発になり血圧や心拍数が上昇するため心臓や血管に大きな負担をかけ、高血圧や動脈硬化を招きます。またインスリンの働きを低下させ、糖尿病の発症にもかかわるとされています。このため狭心症、心筋梗塞、脳血管障害を起こす大きな危険因子となっています。
睡眠時無呼吸症候群の原因は、肥満、加齢、あごが小さい(気道が狭い)、扁桃肥大などがあり、成人ではメタボリック症候群や生活習慣病との関係が深くなっています。症状には①睡眠中に呼吸が止まる ②大きないびきをかく ③日中に強い眠気がある ④集中力の低下や倦怠感がある ⑤夜間に何度もトイレに起きる ⑥起床時の頭痛などがあります。診断には簡易検査として、簡便な検査機器を自宅に持ち帰り、睡眠時に無呼吸や低呼吸、低酸素状態が起きているか調べます。簡易検査でこれらが認められる時には一晩入院して、睡眠中の心電図や脳波、呼吸状態などをみる睡眠ポリグラフ検査を施行して、正確な診断と重症度を判定します。
治療は、肥満が大きな要因のため生活習慣を見直してまず減量しましょう。軽症~中等症の方は、就寝時にマウスピースを装着して気道が狭くなるのを防ぎます。重症の方はCPAP(経鼻的持続陽圧呼吸)療法が有効で、就寝する時に鼻に専用のマスクを装着し、寝ている時に装置から空気を送り気道に圧をかけて閉塞を防ぎ、無呼吸が起こらないようにします。また扁桃肥大などが原因の場合は、手術をして扁桃を切除することもあります。
当診療所では簡易検査ができますので、ご希望の方は医師に相談して下さい。
風疹の報告数が急増しています。昨年の報告では、患者の7割以上は男性で、うち20~40代が8割を占めています。抗体を持たないまたは低い抗体価の妊娠中の女性が風疹にかかると、赤ちゃんに難聴や心疾患、白内障や緑内障などの障害(先天性風疹症候群)がおこる可能性がありますので予防接種を受けましょう。
【風疹の定期予防接種対象者】
1歳児、小学校入学前の1年間の幼児は無料で接種できます。
また妊婦を守る観点から
喫煙は「防ぎうる病気の原因の最大のもと」と言われています。現在わが国では11万人以上が喫煙関連の病気で死亡しています。
喫煙者は非喫煙者に比べ、がんにかかりやすい事が知られています。肺がんは、男性で4.5倍、女性で2.3倍、喉頭がんは男性で32.5倍死亡率が高くなるという結果が出ています。他にも食道がんや膀胱がんなどにかかりやすくなると言われています。
また、喫煙者は呼吸器が侵されやすくなり、慢性気管支炎という状態にあります。慢性閉塞性肺疾患になりやすく、将来的には常に酸素が必要な状態になる方も少なくありません。更に、動脈硬化を促進し、狭心症や心筋梗塞・脳梗塞など重篤な病気を誘発します。他にも胃・歯周病になり易く、妊娠中の喫煙は流早産、新生児死亡などの確率が高くなります。
「百害あって一利なし」のタバコを「止めたいけどなかなか止められない」という方は多いと思います。「習慣になっている」と思われがちな喫煙は、習慣ではなく「ニコチン依存症」になっているのです。ニコチン依存症には「身体的依存」と「心理的依存」があります。禁煙すると離脱症状(イライラ・怒りっぽくなる・眠気が強くなる・もっと吸いたくなる気持ち)が出て、とても辛く感じます。これが「身体的依存」の状態です。離脱症状は体内からニコチンが抜けていくときに現れる不快な症状です。ピークは2~3日目くらいまでで、禁煙開始後1週間程度で身体的依存は消失すると言われています。しかし、「心理的依存」が厄介で、「タバコを吸うとストレスが発散できる」とか「イライラしたときに一服すると落ち着いた」などと思われている方が多いと思います。実はこれがニコチンの『罠』なのです。禁煙外来は『罠』にはまらないように、支援することが出来ます。そして、適切な禁煙治療薬を使うことにより、これらの不快な症状を緩和して禁煙に導く事が出来ます。現在使われているものには、ガムやパッチ・内服薬があります。ガムは、ニコチンを口の粘膜から吸収することで禁煙時の離脱症状を緩和し、使用量を徐々に減らしていきます。パッチは皮膚に張ることでニコチンを補給し、離脱症状を緩和し、バッチのサイズを徐々に小さくしていきます。内服薬は、離脱症状を緩和し、タバコをまずいと感じるようにして無理なく禁煙に導きます。
禁煙治療で大切なことは、「止めたい気持ち」と「依存症である」というあなた自身の気付きです。タバコに関する考え方をリセットして禁煙にトライしてみましょう。
そして、禁煙できた時に得られる大きなメリットを実感しましょう!
血圧が140/90mmHg以上の場合高血圧と診断されます。高血圧は80~90%を占める原因不明の本態性高血圧と、10~20%を占める腎臓病や甲状腺や副腎などの内分泌疾患、大動脈縮窄症、大動脈炎症候群などの血管病変等が原因の二次性高血圧に分類されます。高血圧の人は、頭重感、頭痛、めまい、肩凝り、動悸などの症状を訴える人がいますが特有な症状はなく、血圧が200mmHg以上になっても症状がない人もいます。
しかし、高血圧は放置しておくと、脳出血や脳梗塞などの脳血管障害、心肥大や心不全、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、腎疾患を発症してきます。従って高血圧の治療の目的は、血圧を正常化しこれらの合併症の予防と治療にあります。
『降圧剤を飲みはじめると一生飲まなくてはいけないのですか?』
薬を飲みはじめるとずっと飲まなくてはいけなくなるので薬はいやだという患者様がいらっしゃいます。確かに一度降圧剤を服用すると長期にわたって服用することが多いのは事実ですが、服薬をせずに高血圧を放置しておくと合併症が発症してくる危険が高くなります。また、10~20%の患者様は生活習慣を改善することにより服薬しなくてもすむようになります。
『血圧の降圧目標は?』
75歳以上の高齢者、脳血管障害の患者さん(両側頸動脈狭窄や脳主幹動脈閉塞あり、または未評価)、蛋白尿陰性の腎臓病の患者さんは、診察室血圧140/90mmHg未満(家庭血圧135/85mmHg未満)が目標です。それ以外の患者さんや抗血栓薬服用中の患者さんは、診察室血圧130/80mmHg未満(家庭血圧125/75mmHg未満)が目標です。
『高血圧の治療は?』
初診時に高血圧の原因、予後に影響を与える因子や合併症の存在をみるために、血液検査や尿検査、心電図、胸部レントゲン、心臓超音波検査などを施行します。
その後基本的に生活習慣の改善をしてもらいます。すなわち適度な運動(歩行、サイクリングなど)と食事療法(肥満者における減量、塩分制限、アルコール制限)が必要です。運動療法の効果は約1ヶ月頃より出現し、肥満者における減量は体重1kgあたり1~2mmHgの血圧低下が期待できます。
降圧剤の投与開始の時期は、高血圧の予後に影響を与える因子、すなわち糖尿病、肥満、高脂血症、喫煙、心不全や心肥大、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、脳出血や脳梗塞などの脳血管障害、腎疾患を有する患者様では早期より開始となり、これらの因子を3個以上有する患者様や血圧が180/110mmHg以上の患者様では直ちに投薬が開始となります。一方、これらの高血圧の予後に影響を与える因子を有さず血圧が140~159/90~99mmHgの患者様は、3ヶ月位運動療法と食事療法を行い、血圧が低下しない場合降圧剤の投与開始となります。
家庭血圧の測定は、普段の血圧値を知ることと、何か自覚症状が変化した時に測定し、普段の血圧値との差をみることにより自覚症状と病態との関連を予測する目的があります。
しかし血圧は日常生活の中で変動しており、測定の仕方を誤ると大きな誤差を生じますので以下の点に注意して測りましょう。
以上のようなことに注意して2~3週間測定し、その平均値が135/85mmHg以上の時は治療が必要となることがありますので、近くの医療機関を受診しましょう。
小田原市の脳血管障害の死亡率は、神奈川県内でワースト3に入っており、その原因として高血圧と食塩摂取量が多いことがわかっています。
高血圧の予防、治療、そして脳血管障害を予防するためには家庭血圧を測定し、減塩しましょう。
食塩を取りすぎると血圧は上昇します。食塩に含まれているナトリウムは血管を収縮させます。塩分の目標摂取量は男性で8g未満、女性で7g未満、高血圧の人は約6g未満ですが、日本人の食塩摂取量は平均11g、小田原市は12~13gとなっています。
食塩の多い食品の目安は・・・みそ汁1杯1.8g インスタントカップ麺1個(100g)5.6g、タラコ1腹(50g)2.3g、アジの干物1枚(80g)2.4g、梅干1個(10g)2.1g・・・
味が足りない時はだしや香辛料、薬味を利かせて味をひきしめ、ラーメン、そばのつゆを飲まず、できるだけ食塩の摂取を控えた食生活を心がけましょう。
動悸とは心臓の鼓動を感じることをいいますが、「心臓がドキドキする」「ドキンとする」「心臓が止まる感じがする」「胸が圧迫される」など、人によって感じ方が異なります。
その原因は、不整脈、貧血、甲状腺の病気、発熱、脱水や神経の緊張状態、ストレス、薬物、カフェイン、タバコなどがあります。
その中でも不整脈は重要で種類も多く、健康な人にも出現する軽度の不整脈から、心不全や狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患、弁膜症、心筋炎などによりおこる重症な不整脈があります。
常に脈拍数が100/分を超える時や逆に50/分以下の時、脈が乱れたり抜けたりすることが多いようでしたら、大きな病気が潜んでいる可能性もありますので医療機関(内科、循環器科)を受診しましょう。
お風呂は、その温熱と水圧などの作用により身体に様々な影響を与えます。一般的に、温浴により末梢血管は拡張し、心拍数は温浴温度が上昇すれば増加し、血圧は微温浴(40℃)では低下し高温浴(42℃以上)では上昇します。
また、心拍出量や心臓の圧力は上昇しかなりの心負荷がかかります。従って高齢者や心臓病、高血圧の人は、入浴時とくに冬の時期の入浴には十分な注意が必要です。以下のような点に注意してお風呂に入りましょう。
手足口病とは・・・?
5月から8月にかけて乳幼児の間で流行するウイルスが原因の病気です。名前の通り、手のひらや足のうら、口の中に発疹や小さな水疱(水ぶくれ)ができ、おしりやひざにできることもあります。手や足にできた発疹や水疱は痛みはありませんが、口腔内にできた水疱はアフタ性病変(口腔粘膜にできる白い膜に覆われた潰瘍)を生じ痛みを伴い、ご飯を食べられなくなったり水分が飲みにくくなることがあります。また、37.0~38.0℃台の熱が出たりすることもありますが、発熱しない場合もあります。まれに髄膜炎になることがあります。ぐったりしている、頭痛や高熱、嘔吐が続く場合はすぐに病院を受診しましょう。
感染経路は、口からのウイルスの侵入です。潜伏期間は3~6日。原因のウイルスはコクサッキーウイルスやエンテロウイルスなど複数あり、違う種類のウイルスにかかると何度でも発症します。
治療に関しては、有効な治療薬はなく自然によくなるのを待ち、熱や咽頭炎、上気道炎などの症状に対するお薬を処方します。また、口腔内にできたアフタ性病変は口内炎用の軟膏を使用することもあります。
うがいや手洗い、衣服などを清潔に保つことが予防法になります。また、便に含まれるウイルスは1か月ほどで排出されるので、おむつの始末のあとなどは念入りに手洗いをしましょう。
口の中に口内炎ができると痛みがあるため、熱いものや刺激の強い食べ物などは控え、柔らかく薄味になるように食事を工夫し、脱水にならないように少量ずつ頻回に水分を飲ませるように心がけてください。
熱がなく食事や水分が摂れていれば、登園、登校は可能です。
加齢による物忘れとは違い、正常だった脳の働きが徐々に低下する病気です。数分前、数時間前の出来事を思い出せない、新しいことを覚えられない、日付や曜日がわからない、言葉がなかなか出てこない、道具や家電製品をうまく使えないなどの困難が生じて、以前のように日常生活をうまく送ることができなくなります。
認知症には、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、脳血管性認知症があり、中でも多いのがアルツハイマー型認知症です。アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症は変性疾患と呼ばれ、根本的な治療法はありませんが薬で進行を遅らせることは可能です。